前回は工程の話でした。台帳を作り、撮影し、AIが書き、127本のフラグメントが手元に揃ったところまで。この記事は、それを公開まで通した一日の記録です。朝から夕方まで、起きた順に書きます。

朝——127本が入った

朝一で、公開用のCSVを作りました。作ったのはAIです。writeWiredからサンプルとして出力したCSVを渡すと、AIはそのフォーマットに合わせて、台帳から127本ぶんを自動で出力します。62列×127本、すべて機械生成。writeWiredはCSVでコンテンツを一括登録できるので、取り込んで検証が通れば、その場で公開できます。

通りました。全数、即日公開。あわせて、古いURLで来る人と検索エンジンのために、以前の紹介ページから新しいフラグメントへのリダイレクトも張りました。その日の日記にはこう書いてあります。「はいった。ぱない」。

束を機能ページに割り付ける

次は、前回書いた「楽譜」の演奏です。127本を36の束にまとめ、9枚の機能ページとリファレンスのトップに、どの束をどの順で載せるかを割り付けました。割付は全部で151。23本は複数の束に共有で載ります。127本すべてがどこかの束に載っていることは、機械的に検証しました。

たとえばメール配信の機能ページなら、

  • 送る準備をする——送信元アドレスとひな形、テンプレートの管理
  • 送る——個別送信と一括配信
  • 反応を見る——開封ログ、クリックログ、届かなかったアドレス

という束が、この順で並びます。ページの縦の流れが、そのままメール担当者の作業の時系列になる。実物はメール配信の機能ページで見られます。ただの目録だった127本から、この並びがページごとに立ち上がっていくのを見て、正直しびれました。

途中、AIがこんな提案をしてきました。ひとつのフラグメントは、複数の束、複数のページに載ることがあります。その「どこに載るか」の一覧を、フラグメント自身の入力項目にも持たせましょう、という案です。

本と本棚の関係に似ています。本がどの棚にあるかは、棚の側が知っていればいい。本の裏表紙に棚番号を書き込んだら、棚を整理するたびに、本を1冊ずつ開いて書き直すことになります。載り先は、すでに束が参照で持っています。同じ事実を二か所に書けば、片方を直し忘れた瞬間から食い違いが始まります。

私の一言で差し戻しました。「フラグメント→束→機能ページ、じゃなかったっけ?」。関係は構造で持つ。項目には複製しない。

表示をつなぐ

午後は機能ページ側の実装です。束を受け取り、参照先のフラグメントからタイトルとリードを引いて並べる——この表示の処理は、AIが書きました。それなりに込み入った処理ですが、今回、私はプログラムを書いていません。

実装が動くと、フラグメントから束へ、束から機能ページへ、機能ページからフラグメントへ、双方向に繋がった画面が現れました。日記にはこうあります。「繋がった。やばい。かっこいい」。

入口を三つ作る

リファレンスのトップは、業務・機能・束の三つの軸で引けるようにしました。業務タグの分布を数えてみると、1件も付かなかったタグがひとつあります。0件のタグは入口から自動で消える作りにしました。無い入口を見せても、人を迷わせるだけです。

フラグメント同士の関連リンクは72本ありました。計測すると、同じ束の中で閉じるリンクが50本(69%)、束を跨ぐものが22本(31%)。同じ束の中は並びで足りるので、関連リンクとして表示するのは跨ぎの22本だけに整理しました。

検収——直したのは1箇所

公開したら検収です。画像162枚を127本ぶん、1枚ずつ確認して完走。alt文も全数見ました。本文で修正が入ったのは、127本のうち1件だけでした。

一方でこの日、AIは同じ型のミスを2回しています。現物を確かめずに進めたのです。ひとつは表示の判定がどこにあるかを確認しないまま直そうとした。もうひとつは、私が手直ししたファイルを取り込まずに上書きした。その場でルールにしました。「手直しが入ったファイルは、現行の実物が正」。前回と同じです。転んだら、ルールを1本増やす。

夕方——思っていた世界観

第3回で、③から意味を積めば自然とページが立ち上がるはずだ、と書きました。一日の終わりに立っていたのは、まさにそれでした。事実の目録が、世界観として立ち上がる。その世界観は、機能リファレンスとして公開されています。

日記の最後の一行はこうです。「完成した。思っていた世界観」。

次は、この事実の上に、①と②を書き直します。

筆者が考えて実行したことを、AIが読みやすく整えて掲載しています。